アイスランドの政治に異変?国内支持率一位を独走する、アイスランド海賊党の謎に迫る!②

カフェで見知らぬ人たちと世間話をしている最中、アイスランド海賊党の評議会委員をしている、thorgnyrさんが登場。そこで私も、「実は私は欧州議会の海賊党ってオフィスで働いていて、アイスランド海賊党がいまスゴいというのを聞いて、その実態を確かめにきたんだ」と素性?を明かす。そこから、アイスランドの海賊党がいま、どのようなことになっているのか、の話が始まった。

DSC_0222
話をしていたカフェ

Q.アイスランド海賊党はどのくらい人気なのか?

少なくとも1年以上、与党を抑えて国内支持率一位。メディアの調査では支持率は大体35%~40%くらいを推移している。党員(Facebookの党員専用板の人数)は2000人くらいだが、誰でも参加できるアイスランド海賊党の公開板の人数は6000人を超える。その公開板でも活発に議論が交わされている。党員ではない人も、それだけ興味を持っている人が多いということ。

Q.アイスランド海賊党の最近の成功の理由はなんなのか?

いろいろな理由が組み合わさって海賊党の支持につながっていると思う。2008年に起きた金融危機に端を発する政治不信、政治腐敗への人々の怒り、社会保障制度の民営化を進める政府への不満、デジタルテクノロジーを使った政治改革への関心の高まり、プライバシー問題や情報の透明性への意識の高まり、などなど。アイスランドの政治は従来4つの党が組み合わさって連合政権をつくり、あたらしい党が政権に入れない状態が長く続いていた。海賊党の躍進はその従来型政治の反動も大きい。

Q.アイスランド海賊党が掲げる政策はなにか?

去年の夏にマニフェストを発表したが、その中枢となるのは二つの政策だ。ひとつは、憲法改正。もう一つは、EU参加への国民投票を実施する、というものだ。(実際には「EU参加への国民投票を実施すべきかどうかという議論を続行すべきか、すべきでないか」という国民投票らしい)

どちらの場合も、海賊党は「どっちのほうが良い」という解答を用意していない。なにがいいかを決めるのは国民であって、党ではないから。海賊党は議論にかかわる様々な分野の専門家と、各利益団体をつないで、国民が最適な判断を下せるように情報を提供し、議論を促すためにある

ほかにも様々な政策があるが、一貫しているのは、議論の透明性とボトムアップ性だ。すべての政策はオンラインで公開され、発言は党での立場にかかわらず、また議員であるかないかにかかわらず、フラットに聞かれなければならない。

政府や政治に不満を持っている人に対して海賊党はこういう。

「政治を変えるのは『誰か』じゃなくて君なんだ。君自身が議題を提示し、人に呼びかけ、ワーキンググループを組織し、意思決定(投票)までもっていくんだ。海賊党はそのサポートをするためにある」

と。

これが、海賊党が広く受け入れられている一番の理由なんじゃないかな。」

あまりにオモシロい情報ばかりで会話についていくのに必死だった。

さんには滞在中ずっとお世話になっており、家に帰った後も(カウチサーフィンさせてもらっている。。。)ほかにも、政策決定プロセスの話、党の構造(structure)の話、オンラインプラットフォームの話、党の代表(議員)と党の決定の関係性の話など…本当に多岐にわたっていろいろなことを教えてもらった。

その話はまた別のポストで。

つづく!!

IMG_20160306_170513
街中の教会。アイスランドは政教分離の理念がないらしい
DSC_0225
夜はサラダとスイートポテトのスープをいただきました

 


投稿

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s