政治×デジタルテクノロジーはもっともっと発展できる!EUの政策ウォッチサイト「Votewatch Europe」がスゴイ

ヨーロッパでEUを勉強して四年。私が心底すごいなと思ったのは、EU政治のさまざまな分野から感じる、「ITを使って政治をよくする」という信念と気概だ。

もちろんその代表例は海賊党だが、海賊党以外にもさまざまな形で、デジタルテクノロジーを政治に活用する試みがおこなわれている。

そのひとつが、政策決定過程ウォッチサイト「Votewatch Europe」だ。

(リンクはここから)

このサイトマジですごい。というのも、欧州議会と欧州理事会でおこなわれたあらゆる法案の投票結果を、(欧州議会内の)政党グループ別、加盟国別、(議員の国内の)政党別、政策分野別…などとにかくあらゆる角度からデータ化し、徹底公開しているのである。

以下はうちのジュリア議員が草案し、夏に投票が行われたEU著作権法改正の「レダ・レポート」の投票結果。この徹底ぶりがお分かりいただけるだろうか↓

それだけではない。

「欧州議会議員」のメニューには「議員ランキング」のページがあり、提出した法案/意見陳述の数(アクティビティランキング)とすべての投票の参加数/(欧州議会内の)政党グループへの忠誠度/(加盟国内の)政党への忠誠度(投票ランキング)がデータとして全公開されているのだ。

つまり! これを見ればある議員さんがどんな法案にどんな投票をし、どんな意見を述べたのか、そしてそれらはその人が属する政党の意見とどれだけ整合性がとれているか、がすべて一発でわかってしまうのである!!!!11

(一部のデータはプレミアム会員のみが閲覧可能というフリーミアム制を導入してもおり、商売上手なところも伺える)

スクリーンショット (2).png
2015.01.01-2015.12.17の欧州議会における議員の投票率ランキング。ジュリア議員は投票率96.69%で188位。ふむ…

クリエイティブ・コモンズ3.0(非商業目的)で利用できるのもありがたい。自分自身、EUの政策決定にかんするレポートを書くときなどどれだけこのサイトにお世話になったことか…。普通に見ているだけでも「この法案はこの政党が反対していてこの国の議員が賛成していて…、ということはこの国とこの国の関係性はこういうことで…」などなど、めちゃくちゃ考えさせられて面白い。ああEU勉強して本当に良かった!!

「民主主義」という曖昧な概念を数値化し、データ化し、理想へと近づけていく試み。これはデジタルテクノロジーならではの強みだろう。

残念ながら日本では類似したサービスはまだ出ていないようだ。こういうのが出てくれば日本の政治もぐっと市民に近いものになるはず。おもしろいサービスが出てくることを期待したい。


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