【CCC】「3DSを脱獄したハッカー」の話を聞いて感じた、ニンテンドーがハッカーから敬愛されつづける理由

27日から30日まで行われた世界最大のハッカーの祭典、「カオス・コミュニケーション・コングレス(CCC)」に参加した。

その初日のトークショーであったのが、なんと「ニンテンドー3DSのジェイルブレイク(脱獄)」のレクチャー、その名も「BREAKING THE 3DS」。著作権的にもグレーゾーンのハッキング行為のひとつだ。

脱獄(Jailbreak)とは、

あるハードウェアに搭載されている基本のOSを改変することによって様々な制限を取り除き、通常使用不可能な機能(アプリなど)を使用できるようにすること。 そのハードウェアの製造元の管理下から逃れることから「脱獄」という呼び名で呼ばれる。(All about iPhoneより)

脱獄の詳細な説明は私の手にはあまる内容なのでここでは触れないが、このトークショーを通じて「ハッカーマインド」なるものの真髄を見た気がしたので、感想をまとめておく。

ニンテンドー3DSの公開から足掛け4年、はじめての脱獄成功とあって会場には大勢のハッカーたちが詰めかけていた。

まず、3DSのハードウェア構造とCPUアーキテクチャの詳細な説明、そして次に3DSのセキュリティシステムの説明、そして最後にそのセキュリティをどうやってエクスプロイトするかの説明…という流れ。

おもしろかったのはやはりエクスプロイテーションのところ。3DSの開発者がこうセキュリティを張ってきたからこう回避する、前回のアップデートで閉じられてしまったセキュリティホールをこう突破する…などをひとつひとつ、丁寧に説明していく。

それは、まるで将棋の名人戦のような、3DSの開発者とハッカーの、高度な知的対戦だった。

当たり前のことだが、脱獄は3DSの仕組みを隅から隅まで熟知していないとできない。レクチャーを通じて感じたのは、登壇者の話ぶりからあふれるニンテンドーへの尊敬の気持ち、そして彼らから渡された問いを解いてやる、という渇求だ。そしてこの「解答」を公開することそのものが、「我々はこうやってセキュリティホールを突破した。さあ次は開発者側の番だ。どうする?」という開発者へのメッセージでもあり、さらなるセキュリティ強化や技術向上をうながす「ヒント」でもある。そしてニンテンドーがハッカーから愛され続ける理由こそ、この「脱獄を頭から否定しない」プロダクトカルチャーにあるのだという。

それは「脱獄」や「ハッキング」という言葉の犯罪的なイメージからは程遠い、無邪気で知的な、技術の応酬だった。

http://www.forbes.com/sites/insertcoin/2015/03/17/what-is-nintendos-new-nx-platform-2/

大歓声を受けて、最後にスピーカーはこう言っていた。

“2年前のCCCである人が言っていた、「ゲームの主戦場がWebに移り、もはやクローズドなゲームコンソールをハッキングすることに魅力はなくなった」と。

しかし僕らはそうは思わない。

クローズドなゲームコンソールでできることはまだまだたくさんあるし、なによりコンソールのリバースエンジニアリングはソフトウェアもハードウェアも最高に楽しいんだ。だから君たちもぜひ僕らの活動に参加してほしい。”

その言葉には、コンソールゲームとニンテンドーが好きでたまらない人だけが発することのできる強い力が宿っていた。

脱獄のやり方は以下でCC-BYライセンスで全公開されてるので、気になる方はぜひ!(ツイッターでは早くも続々と脱獄報告がでている!!)

 


投稿

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s