日本から世界的イノベーターがでない理由。ウェブの父から我々が学ぶべきこと

先日MIAU(インターネットユーザー協会)が配信しているPodcastにゲストとして出演した(MIAUの会員でない方でもし聞きたい方がいればシェアするので一声おかけください!)

そこでMIAU事務局長の香月さんが、「ロンドン五輪の開会式でティム・バーナーズ・リーがでていたのが印象的だった」と仰っていた。

ティム・バーナーズ・リーは、我々が今つかっているインターネットの仕組みをかたちづくる、World Wide Web(WWW)の開発者であり、いわずとしれた「Webの父」である。

彼が今世紀におけるもっとも重要なイノベーターの一人であることを疑う人はいないだろう。

Various
サー・ティム・バーナーズ=リー(Photo by Rex Features)

彼の特筆すべき点は、WWWに関連した特許を一切取得せず、使用料も徴収しなかったことだ。これは社会への貢献を第一に考えたためで、開発元となるCERNは1993年4月30日、WWWを無償で開放することを発表している。

もしティム・バーナーズ・リーがWWWで特許を取っていたら。WWWをつかうすべての人が彼に対価を支払わなければならなかったとしたら。WWWはここまで世界に浸透していただろうか?

「モノを無償で提供する」また「オリジナルの製作者が意図しないような使われ方を許す」ことはとかく日本では忌避されがちだ。たとえばそれはファイル共有への否定的な意見や、アクセスコントロール回避の違法化などといった法律からもうかがうことができる。

しかし、このような考えに陥っていることこそが日本発のイノベーターの出現を妨げ、日本の国としてのプレゼンスを落としているのだと私は思う。

ティム・バーナーズ=リーは「特許で利益を得る」という発想から自由であり、「つくられたモノはそれをつくったヒトに属する」という考えから自由であり、その点で国家という概念から自由であった。だからこそ彼は世界中で賞賛され、結果的にイギリスを代表する世界的イノベーターとなった。

イノベーションは、既存のルールの外から生まれ来る。イノベーションを創出するには、彼らアウトサイダーを排除するのではなく、受け入れ、成長させる土壌がなくてはならない。日本の現行の法律(特に著作権法)はそれができているのだろうか?既存のルールを破ることで次世代の常識を生み出す人々を応援できる環境にあるだろうか?

5年後に控えた東京オリンピック。「日本発の世界的なイノベーター」は果たしてでてくるのだろうか。

The original idea of the web was that it should be a collaborative space where you can communicate through sharing information. –Tim Berners-Lee

人々が情報をシェアすることで協力しあえる空間をつくること-それがウェブの本来の目的だよ

– ティム・バーナーズ=リー


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