マニフェストに「ベルリンの壁の再建」!?ドイツのおもしろ政党「党(Die Partei)」がぶっ飛んでる

すこし前のこと。欧州議会本会議で「ネット中立性」に関する採択が行われる一週間ほど前、一本の電話を受け取った。

「こちらジュリア・レダ事務所です」

「あ、あのこちらxxxx(聞き取れなかった)議員の事務所ですが…来週のネット中立性の投票についてなんですけど…うちの議員がどういう風に投票すればいいかわからないので…なにかアドバイスをいただけないでしょうか?

えっ?普通、投票の仕方は党で指定されていて、事前情報もそこからもらうはず…

怪訝に思いながらも「わかりました、資料を送りますのでお名前をもう一度いただけますか?」と聞く。

「マーティン・ソンネボーン議員です、M-A-R-T-I-N S-O-N-N-E-B-O-R-N」

早速同僚に相談すると、爆笑しながら「今回は投票するんだ!」。???聞き返すと、ソンネボーン議員は普段はまったく何の仕事もせず、投票もしないのだと。

なんと電話を受け取ったその議員は「党(Die Partei)」という、政治を風刺するギャグ政党の議員だったのである。

2fd4b8d79ee9906fc8fac6729a858736
ヨーロッパにYes, ヨーロッパにNo!
samstage-poster_0
土曜日を週二回に!

ソンネボーン議員はコメディアンかつ、風刺雑誌を発行する出版社「Titanic 」の立ち上げ人でもあり、いまは「党」の代表を務めている。

「党」のマニフェストも強烈だ。

  • グローバリゼーションからドイツを守るため、ドイツの国境に壁を建設する。
  • 仕事をしない大企業の重役に課税。
  • 高齢化社会に対応するため義務教育を10歳までとする。
  • その他、選挙後に公開されるマニフェスト多数。

(GoogleストリートビューならぬGoogleホームビューの撮影を敢行するソンネボーン氏)

そしてなんと2014年の欧州議会選挙で「党」は議席を獲得してしまったのである。

「全力で真面目にバカをやる」とはコメディの鉄則だが、それが政治にもあてはまってしまうのがヨーロッパ。政治がいかに身近なものであるかの表れだろう。まあここまでされるとどっかネジが飛んでるとしか思えないが。さすが(以下自主規制)の国ドイツ………。

ちなみにソンネボーン議員が欧州議会でなにをしているかといえば「特になにもしていない」そうだ。それ投票した有権者が怒り出すんじゃないの?ときいたら、「まあ有権者はそれを知ってて投票してるからねえ…」と。もしこれが日本だったら…と考えると………。

ジュリア議員とソンネボーン議員は異端政党同士(!?)なかなか良い関係らしく、ジュリア議員も「アイス・バケット・チャレンジ」でソンネボーン議員を次の挑戦者にノミネートしたりしていた。(ただし、「党」によれば海賊党は「政治に真剣でない」と批判されている)

Die-PARTEI-A2-Kleines-Haeschen
「党」に投票してくれないとこのウサギちゃんがどこかで死んじゃうYO!

2 thoughts on “マニフェストに「ベルリンの壁の再建」!?ドイツのおもしろ政党「党(Die Partei)」がぶっ飛んでる

投稿

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s