ネットの自由と資本主義。シリコンバレーを捨てたハッカー、アーロン・スワーツ①

このブログでも何度か取り上げているアーロン・スワーツ(Aaron Swartz)。RSS,Reddit,Markdown形式の開発のほか、クリエイティブ・コモンズの創設にも関わった天才ハッカー、そしてインターネットアクティビストである。彼は2013年、26歳のとき自宅で首を吊り自殺する。

彼のあまりにも濃密な一生をドキュメンタリーで描いたのが“The Internet’s Own Boy”だ。アメリカのインターネット運動の過激さがわかる作品。CCライセンスで公表されており、日本語字幕もついている。

そのなかの印象的なシーン。

アーロンは2004年名門スタンフォード大学に入学するが、彼の実力はスタンフォードのプログラムにはあまりにoverqualifiedであった。すぐに彼はスタンフォードを中退。そしてDropbox,AirBnBなども支援した有名ベンチャーキャピタルであるYコンビネータからオファーをもらい、シリコンバレーのスタートアップの世界に身を投げる。

アーロンが立ち上げたウェブサービスInfogamiはのちに世界的なウェブ掲示板Redditと統合し、RedditはさらにWIREDの発行元であるコンデナスト・パブリケーションズという出版社に買収される。この買収により、Redditおよびアーロンは巨万の富を得ることになる。アーロンがそのとき手にした額は1億円以上。このとき彼はまだ19歳だった。

しかし彼は「クローゼットより少し大きいくらいの」部屋で寝ることを好み、Tシャツとジーンズで過ごした。彼にとって装飾品や豪華なものにお金をかけることは意味のないこと(implausible)だったのだ。ここら辺はまさに反体制的エンジニアという感じで、スティーブジョブズやビルゲイツら、偏屈なアメリカのIT系億万長者と傾向が似ているかもしれない。

ここまではよくある、アメリカのベンチャー企業のサクセスストーリーだ。

しかしアーロンはこのシリコンバレーの雰囲気に馴染むことができなかった。

長くなりそうなので続きます。つづきはここから


2 thoughts on “ネットの自由と資本主義。シリコンバレーを捨てたハッカー、アーロン・スワーツ①

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