【海賊党】日本こそが著作権を変えるべきだ!でも、どうやって?改正ポイントまとめ【欧州議会】

いままで、日本こそが世界で初めてデジタル時代の著作権を変えるにふさわしい国だと散々述べてきた。それでは、なにをどーやって変えればよいのだろうか??今回はそれを説明したい。

まず、著作権とはなんだろうか?

著作権とは、著作者が「自らの思想又は感情を創作的に表現したもの(著作物)」を排他的に支配する権利である。(著作者の人格を守る著作者人格権というのもあるが、これはここでは置いておく。)

この権利は、複製権、上映権、演奏権、公衆送信権、(よみとばしておk)、翻訳権、二次的著作物の利用権等々…を含む。著作権とはそもそも「著作物を著作者が排他的に支配できる」ようデザインされた権利なので、基本的に自分が著作者でない限り、著作物に対してはなにをするにも著作者の許諾が必要になる。

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これでは著作物に対して第三者(ユーザー)は何もできなくなってしまうので、これに一定程度「オマケ」をつけたのが「著作権の例外・制限」規定である。なにを著作権の例外・制限とみなすかは国によって異なり、日本では私的複製・研究目的での引用・翻訳・視覚/聴覚障害者のための複製・教育目的での複製、などが含まれる。アメリカなどはフェアユース規定というおおざっぱな著作権の制限措置があり、「ある一定の条件を満たせば著作物を自由につかえるよ、その使い方が条件を満たしているかは裁判で決めるよ」というやり方をとっている。

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最近は「踊る赤ちゃん訴訟」でフェアユースはホットなトピック

しかしこの著作権の例外・制限というのがクセモノである。

特に多くのインターネットユーザーにひっかかるのが「私的複製」の部分だろう。私的複製は「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること」とあるが、この「これに準ずる限られた範囲」というのが意味不明である。家庭内ならよし、では仲の良い友達数人なら?仲の良い友達数百人なら?(今の時代、ツイッターやFacebookで友達が数百人、数千人いる人も少なくないだろう)その動画をシェアする人全員を友達とみなすとすれば?…といくらでも仮定がでてくる。第一、インターネットで動画や画像をシェアするのに限られた範囲もなにもないだろう、画像をアップロードした時点でオンライン上の「どこかに」その画像は存在してしまっていて、その画像はテクニカルに世界中のどこからでもアクセス可能なのだから。

これらの問題はすべて、著作権がインターネットの発達など想像もされていなかった20世紀につくられたことに起因する。

著作権の概念をデジタルの視点からもう一度とらえなおし、そして著作権の例外・制限措置を拡大することでコンテンツにアクセスするユーザーが著作権侵害に怯えることのない社会をつくる。それが、21世紀、このインターネット時代にもっとも求められていることなのである。(ちなみに、海賊党はこれを提唱してヨーロッパで台頭した)

著作権の制限・例外措置の候補(いまは違法)としてたとえば、以下のようなものがあげられる。

  • パロディ・風刺目的での引用
  • オーディオビジュアル引用(GIFなどでの引用)
  • 非商業・二次創作目的の使用
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Giphyから。これが「風刺目的のオーディオビジュアル引用」である(作品はFLCL)
  • デジタル・ライツ・マネジメント(DRM)の禁止
  • 非商業利用目的での複製(P2Pファイルシェアなどの許可)
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い、命を覚悟でこれを置くZわあああなにをするちょやめあwせdrftgyふじこl

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1~3つめなどなんで違法なのかマジで意味分からんレベルである。

パロディ・風刺目的の引用なんて2ちゃんねるやツイッターで散々されており、そこから多くのネット文化が羽ばたいていった。

また、二次創作目的の使用!これを日本が違法化していてどうする!?という話である。 日本は紛うことなき世界一の二次創作文化を持った国であり、二次創作の祭典コミケには55万人の二次創作ファンが集結する。すきなアニメや漫画のために集まっている彼らを全員犯罪者予備軍としているのが現行の著作権法だ。

コミックマーケット86カタログ

もちろん、日本が押し出しているクールジャパン・ジャパニーズポップカルチャーの源泉でもあるのが二次創作である。非親告罪がどうとかいう前にまず、著作物の二次創作使用を法制化することを検討してほしい。

オーディオビジュアル引用もいまや、デジタルコミュニケーションの一環である。即刻法制化すべきだろう。

3番目や4番めも、ただ単に現実を追認しているにすぎない規定だ。ティム・オライリーが示しているように、DRMをしてもどうせそれを上回るもっとすごい技術が出てくるので無駄だし、非商業目的の複製はいまや世界中で行われている。日本のアニメ・漫画の海外人気と非商業目的の複製はほぼ比例すると言っていい。日本は海賊版対策に躍起になっているようだが、成果をあげた(コンテンツの売上が海賊版対策によって上昇した)という話は聞いたことがないし(あったら教えてください)、頼みの綱だったポンコツ条約ACTAも廃案となった。莫大な財力と影響力を持つアメリカのコンテンツ企業ですら違法ダウンロード撲滅などまったくできていない。ここは先人の知恵と経験を借り、自分は別の道を選ぶのが賢い選択というものではないだろうか。


著作権の例外・制限の拡大(ややこしい)は多くのコンテンツ企業にとって受け入れ難い規定であろう。実際今日も世界中でコンテンツ企業VSユーザーの終わりなき闘いが繰り広げられている。現在EUで取り組んでいる著作権法改正も一筋縄では決していかない難しい道だ。

しかし、私はやはり日本こそ、世界に先駆けて著作権法を変えるにふさわしい国だと思っている。

それは、世界中の人々を魅了して離さない素晴らしい二次創作文化。世界中でシェアされ、(いまは違法だけど)楽しまれ、次なるインバウンドビジネスの秘めたるトリガーとなっているアニメや漫画。4ch、8ch…と世界中に次々とフォロワーを産んだ2ちゃんねる文化をはじめとした、アングラながらも魅力あるインターネット文化。最近はもちろん、日本人のツイッターの使い方が世界から驚きを持って迎えられている。日本人のデジタルテクノロジーへの柔軟性とその嗅覚。そしてなにより、日本がこの旧式の著作権法を越えて、デジタルな著作権法を手に入れたときどんなイノベーションが生まれるのか。その日本の限りない可能性を見てみたい。

だからこそ、日本は著作権を変えるべきなのである。

日本の著作権法改正議論に火が点いてくれることを願いながら。


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