「邦楽終了のお知らせ」とか言う前に、ヒットチャートをデジタルにアップデートしよう

この間ふと思いついてツイートしたことのまとめ。

これだけ世界的に音楽の楽しみ方がストリーミングサービスやダウンロードに移行しようとしてるなかで、日本ではまだCD売上が150万枚を突破するという異常な状況が続いている。これでは、エンタメコンテンツを海外に輸出する際にジネスモデルの違い(というか遅れ)が障壁になるのも自明である。

まいどおなじみ、オリコン半期セールスランキング
毎度おなじみ、オリコン半期セールスランキング

日本の音楽ビジネスが旧世代のものから脱却できない(=エンタメビジネスが海外で成功しない)理由として、ヒットソングランキングの集計方法に問題があると思う。

日本でもっとも知名度のあるオリコンチャートはいまだにCDの枚数売上という縄文時代のような集計方法を採用している。世界でもっとも知名度のあるBillboardチャートは、大体35ー45%をセールス(ダウンロード込み)、30-40%を有線放送、20-30%をストリーミングに充てている。エンタメコンテンツの主要消費者が若いインターネットユーザーであると考えると、この配分は「いま、どんな音楽が流行しているか」を測るうえで妥当なものであろう。

しばしば、AKB48がトップセールスを記録し、ほかのアーティストがランキングに入れないことを「AKBの握手券商法」などといって揶揄する向きがあるが(もはやそれを糾弾する時期も過ぎ去った感があるが)、この根本的問題もAKBGそのものにあるのではなく、チャートの集計方法に依るものだ。「握手券商法(か類似する商法)が蔓延しているから邦楽チャートから多様性が失われている」のではなく、逆に「現状のチャートの集計方法があるから握手券商法が成功する」のであって、握手券商法は、単にチャートの集計方法に最適化しているだけなのだから。

日本の音楽文化に多様性を取り戻すために(すくなくともチャートに多様性をもたらすために)、デジタルデータを取り入れたチャート集計方法が早急に必要である。日本独自の動画配信サービスなどを集計に入れ、多様なニワからの音楽をチャートインさせるべきだ。

日本にはすぐれたインディー文化があり、それらはインターネット上でさらに輝きを増している。これを、権威あるチャートが総括し「邦楽」として何が流行しているのかを示せば、邦楽文化はもっとともっと面白いものになっていくだろう。

追記: と思ってちょい調べたら最近『Billboard Japan Hot 100』なるチャートが出てきているらしく期待。しかしここでもランキングを「輸入」しているのがなんともな…


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