EUヲタが欧州議会の役割をかんたんにまとめてみたよ

日本人の友達に「欧州議会でインターンするんだ!」と言うと必ずと言っていいほど「お、おう…」(目が笑ってない)という反応を返されるのが日々疑問だったが、最近になってそれは欧州議会がなにをしているところなのかよくわからないからなんだと気づいてきた。

2014年の欧州議会選挙のときのニュースビデオ。これけっこうわかりやすい!

確かに「欧州議会」って日本で普通に暮らしてるとまず聞かないワードだし、Wikipediaを読んでも「諮問的機関」やら「権能」やら日常生活で絶対つかわないような言葉だらけ。さらに輪をかけてEUの機関は「組織の迷路」と言われるほど複雑怪奇な組織構成をしている(そのうえ10年に一回くらいルール変更がある)というクソゲーっぷりなのだ。

ということで、欧州議会(とEU)がなにをやってるか布教キャンペーン第一弾。とりあえず一番近いところから、欧州議会の役割をかんたんにまとめてみた。

  1. 立法機能
    欧州議会はEUの法律をつくれる。ただしその権限には制限があり、またほかのEU機関との共同によってのみ法律はつくられる。EUの法律はEU加盟国すべてに適用され、加盟国はEU法を国内法に反映させなければならない。
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  2. 予算
    欧州議会はEUの予算案をつくれる。ただしこれも、ほかのEU機関と共同でつくる。
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  3. 欧州委員会の監視
    欧州委員会はEUのなかでも中心機関の一つで、行政や立法をおこなう。欧州議会は欧州委員会の委員長と、欧州委員を承認する権利がある。ちなみにジュリアは2014年に立ち上がったあたらしい欧州委員会のメンバーに反対の票を投じた。
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  4. ほかの機関の監督権限
    欧州議会はほかのいろいろなEU機関がちゃんと機能しているか調査したり、質問したり、場合によっては提訴したりする権限がある。ちなみにジュリアは8月にTTIP(EU版TPP)の著作権分野について欧州委員会のマルムストローム貿易担当大臣に質問をだし、その回答にブチ切れたというエピソードがあるのだが、その話はまた今度。

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これはめちゃくちゃ単純な説明で、このほかに例外やら制限やら慣習やら自主規制やら細かいルールがありまくる。

ジュリアがいま担当しているEU著作権改正の分野は立法機能にあてはまるが、今後欧州委員会が新著作権法案をだし、さらに欧州議会と欧州理事会がチェック&書きなおしして、承認をもらい…とまだまだ先はながい。

前述したようにEUはルールブックだけで何十冊とかけるくらいの複雑さのうえ、そのルールさえ10年に一度ペースで変わるという完全ハードコアユーザ向けの政治機関なのだが、その複雑さが「逆にイイ!」「メジャーアップデートもマイナーアップデートも不完全でバグ大杉だけどやっぱり見捨てられない」というコアなEUヲタを惹きつけてやまない理由だったりもするのである。

ちなみに2009年にはリスボン条約という名の20年ぶりの超大幅メジャーアップデートがあり、いままでの基本ルールが根本から覆されるという発表がされ、初心者ユーザーは阿鼻叫喚、逆に2004年からアップデートを待ち望んでいたコアヲタ(特に欧州議会ヲタ)には拍手喝采で迎えられるという地獄絵図が繰り広げられた……

これを機会にEUに興味をもってくれるひとがひとりでも増えますように!


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